小宮先生と一斉調査後の記念写真

 平成25年6月23日 今年の一斉調査には、前上野動物園長の小宮輝之先生も参加されました。念願のオオセッカの足型はゲットしたでしょうか? 仕事で忙しい方々は調査後に解散しているので記念写真には入れなかったのは残念です。

NPO設立10周年記念の講演会を開催

 平成25年6月22日(土)八戸市のはっち2Fシアター会場にて、講師に前上野動物園園長(2004~2011)小宮輝之先生をお迎えして、NPOおおせっからんど主催:講演会「鳥あそび」人と生きもの(サントリー愛鳥基金助成事業)との関わりを行いました。動物園でのエピソードや生きものの足型・足跡の図鑑を集めるきっかけなど楽しいお話がありました。68名が参加。

初代理事長 向山満氏を偲んで

2011.2.4
東北の生きもの研究会で発表する向山先生(大崎市にて)

2012.11.18
不慮の事故により逝去

 私自身は野山を歩き風の音を聞くのが好きだし、真夜中の星空を見上げて銀河系の果てに想いを寄せるのも大好きである。ぼんやりとしていると何時の間にか眠ってしまう。こんな時になぜか充実感を味わうのである。宇宙の中の一つの星で物質が集合して私の肉体を形成して、やがて朽ち果ててもとの物質になり、別の集合体の部分に使われるのか。このひとときの仮の形の肉体と、それに付随する精神をいかに活用させるべきか。そこらの生き方は各人各様であって良いし、誰しも規制できるものではない。こんなことを考えると、人間の生命も小さな虫の生命も、または草花にしてもみんな同等の価値を持つ気がする。いや、価値などという人間社会本位のおごりとは無関係に存在しているのではなかろうか。(* 1986 年12 月青森県立三戸高等学校自然科学部機関誌パウロウ二アより抜粋)

越冬するオオセッカ調査

 先週末に、宮城県伊豆沼方面まで行って来ました。発達した低気圧に遭遇した遠征隊は、高速道路から降ろされることになり3時間少しの予定が6時間以上かかって到着する。予定外の大渋滞・・。無事に帰って来たので、まあ良かった(笑)改めて、八戸はいい処ですな〜を実感する。それと・・カーナビ渋滞?を体験。指示を無視するとすんなりと走れる事もあるのかもしれないという?・・珍現象。IT機器恐るべし?使い方次第という事か。

蕪栗沼で調査を終えて八戸へ帰るために記念写真

「第66 回全国野鳥保護のつどい」環境大臣賞受賞! 2012.5.13

 NPO 法人おおせっからんどの古川博理事長と立教大学の高橋雅雄の二名で、新潟県長岡市で開催された日本鳥類保護連盟主催の「全国野鳥保護のつどい」記念式典に出席しました。この式典は、野鳥や自然環境の保護に長年功労のあった個人や団体を表彰するため、日本鳥類保護連盟の総裁である常陸宮殿下ご臨席で、愛鳥週間に毎年開催されています。この度、NPO 法人おおせっからんどは仏沼での長年の活動が認められ、環境大臣賞を受賞しました。式典では、代理で私が壇上に上がり、環境事務次官より受賞の賞状をいただきました。その後の「愛鳥パーティー」では、田中真紀子衆議院議員など新潟県関係の政治家や著名人も参加され、仏沼にゆかりのある方では、鳥類保護連盟の柳沢紀夫さんや野鳥写真家の叶内拓哉さんがお見えになっていました。さらに、一部の受賞者は常陸宮殿下妃殿下と直接お話しできる機会もあり、仏沼のオオセッカの近況についてご質問を受けました。オオセッカは近年順調に数を増やしていること、しかし震災によって何らかの被害を受けた可能性があることを話しました。特に妃殿下は津軽家ご出身ということもあり、震災の影響について大変興味を持っていただきました。(高橋雅雄)

NPOにパソコンを寄贈していただきました。

 Field Assistant Network(自然と人をネットワークする会)事務局の亀崎愛さんから、学生を中心としたField Assistant Network の活動を紹介していただきました。いろいろな大学の学生が共同で学生バードソンを運営し、その寄付金でさまざまなNPO や自然保護活動を支援していること、その中で学生自身もいろいろなことを体験・学習していることが報告されました。この度、NPO 法人おおせっからんどにも、2011 年度学生バードソンの収益の中からパソコン1台を贈呈して頂きました。寒い中、熱心に聞いて頂いた参加者の皆さんに御礼申し上げます。

東日本大震災による津波の影響調査

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災による津波被害による影響調査(オオセッカの渡りルートへの津波の影響)を実施した。発生から9ヶ月が経過した現在も被害状況は凄まじい破壊の跡を目の前にすると不幸にもそこにいたであろう犠牲者をおもうといたたまれない感情におそわれた。一同、心からご冥福をお祈りした。12月2日から4日(3日間)宮城県の亘理町鳥の海から名取川河口、石巻市北上川河口と海岸線を北上してみて、ほとんどヨシ原は消失していた。気仙沼、釜石市鵜住居(この場所は偶然にも2年前にオオセッカの越冬調査で訪れていたところ)その変貌ぶりには、言葉がなくなってしまった。

2009年11月20日 東日本大震災前の鵜住居湿地

「仏沼の環境を考える会」を開催しました。

 平成23 年1 月23 日(日)13 時から、三沢市の先人記念館セミナールームにて、「仏沼の環境を考える」というテーマで勉強会が開催され、たくさんの方が参集しました。講師として宮城県から魚道の普及活動に努力されている三塚牧夫さんと「ふゆみずたんぼ」の実践農家の斉藤肇さんにお出で頂き、お話を伺いました。田んぼはたくさんのいのちを育む場所という原点に立った米作りの大切さと楽しさ・難しさを話して頂き、これからの農業の方向性を教えて頂きました。これからは生産第一主義から、消費者のニーズに合わせた安全・安心の農業が市場を広げていくとともに、多様な生き物と共存できる地球環境を維持していくことになること、それがラムサール条約湿地である仏沼を保全していくことにつながること、またそのことで農産物に付加価値が付いて相乗効果が生まれてくるのではないかというアドバイスを頂きました。農産物を含めた貿易関税の自由化が検討される現在、仏沼のまわりで作られる農産物を生産農家だけでなく、行政や地域の関係者が一体となって流通に努力していくことが大事なことを認識する勉強会となりました。

第2回仏沼クリーン作戦&自然観察会

平成19年5月26日
 昨年に引き続き2回目になる米海軍ボランティア協力による仏沼クリーン作戦(清掃ボランティア活動)が行われました。前夜の雨で当日の天候が心配されましたが、好天に恵まれて予定通りに実施。不法投棄の大型ゴミが目立ち屈強な隊員の皆様には予想以上に大変なことだったと思います。皆様お疲れ様でした。今後も続けていきたいと考えています。参加者は80名/約7トンのゴミを撤去しました。
 爽やかな風薫る草原では、オオセッカ・コジュリン・チュウヒなどを観察し、仏沼の貴重な自然を楽しみました。