仏沼の環境保全目標

仏沼のラムサール条約登録域の動植物および環境の保全目標(2案) 2020年5月5日

全体的な目標

①オオセッカの恒久的な繁殖地として機能する。
・繁殖期に200羽程度の囀りオスが生息する。

②絶滅危惧鳥類7種(ウズラ・カンムリカイツブリ・サンカノゴイ・オオヨシゴイ・シマクイナ・チュウヒ・コジュリン)が繁殖期に生息する。
・カンムリカイツブリ1-2つがいが営巣する。
・チュウヒ2-4つがいが営巣する。
・ウズラ・サンカノゴイ・シマクイナが毎年確認される。
・オオヨシゴイが数年に1回程度確認される。

③絶滅危惧の水生昆虫と湿生草本が生息する。

④外来種(ブラックバス・ブルーギル・ウシガエル・アメリカザリガニ・オオハンゴンソウ等)が生息しない。

環境別の理想状況と現在の問題

①三角池とトンボ池
 理想:通年に渡って水がある程度あり、多種多様な水生昆虫・在来魚類・水生植物が生息する。外来種がいない。チュウヒが営巣し、サンカノゴイが生息する。
 問題:三角池は水が少なく、年によっては干上がってしまう。チュウヒが営巣しなくなった。トンボ池は頻繁に干上がるようになった。

②低層ヨシ環境(ヒライ群落)
 理想:通年に渡って湿り気があり、低いながらもヨシが疎らに生え、下草が多い。シマクイナ・オオセッカ・コジュリンが生息する。
 問題点:乾燥化。ヨシの衰退。ヤナギの生育。

③中層ヨシ環境
 理想:通年に渡って湿り気があり、ヨシが疎らに生え、下草が多い。ウズラ・オオヨシゴイ・シマクイナ・オオセッカ・コジュリンが生息する。
 問題点:乾燥化とススキ草原への遷移。

④高層ヨシ環境
 理想:通年に渡って湿り気がある。オオヨシキリが生息する。
 問題点:域内の南部に広がる。一部を水浸ヨシへ転換する必要がある。

⑤水浸ヨシ環境(高層ヨシに水が浅く溜まった状態)
 理想:チュウヒが営巣し、サンカノゴイ・クイナが生息する。水中には多種多様な水生昆虫・在来魚類・水生植物が生息する。外来種がいない。
 問題点:適切な管理が無ければ、数年で高層ヨシ環境または開放水面に変わってしまう。ウシガエルが侵入・生息。

⑥平成池
 理想:開放水面は1ヵ所のみで、カイツブリ・カンムリカイツブリ・オオバンが営巣する。多種多様な水生昆虫・在来魚類・水生植物が生息する。外来種がいない。
 問題点:水質悪化。ウシガエルが侵入・生息。